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クインランドが逝った理由を考えてみた

   ■五重奏の終焉

神戸にあるシステム開発会社、クインランドが逝った。ライブドアと同じような戦略でM&Aを繰り返していた同社だったけれども、負債総額は203億円だとか。2年前の新興市場の活況を受けてジャブジャブと拡大をして失敗をした典型的な例のような気がする。会社のページのトップに踊る「黒字化!」とか「稼ぐ」という文字が空しく見える。

破綻に至った直接的な原因は2つ。M&A投資の失敗による有利子負債の拡大。それから、表にはあまり出ていないが、ライブドアショック以降の監査基準の厳格化。つまり、見通しが甘すぎる経営計画が徐々に首を絞めていったような感じ。クインランドのこれまで動きを見ていると思うんだが、やはり事業の核になる部分をシカトするとどうにもならなくなるんだな、と。表向きはWebサイト構築コンサルティングがメインの会社だけれども、元々は中古車販売などを手がけていた。その顧客をWebサイトに集客する手法で伸びていく内に、社内で得たマーケティングのノウハウを外販していく路線に変更。理由としては、マーケティング事業の高い利益率があった。つまり、M&Aによって実際の販売を行う会社(自動車販売のほかにゲーム販売会社などを持っていた)を傘下におさめる一方で、本業はマーケティングの部分に特化するつもりだった。

クインランドにとっての一番の誤算は、M&Aをした企業の黒字化にほとんど失敗したところだろう。つまり投資金額を回収することができなかった事。数年前にM&Aをした新興企業にありがちなミスなのだけれど、この時代は様々な会社が潤沢にキャッシュを持っていたか、株高による時価総額が高い時であったので、シビアな買収金額を見ることなくドンブリ勘定でバンバンと赤字企業を買っていっていた。ここでも問題なのだが、クインランドの買収先は優良企業ではなく、あくまでも赤字企業であって取り巻く環境や財務体質が良いものではなかったはず。

このケースでは近くにいいモデルケースがあったので、自分の経験則から話をさせてもらうと、まず拡大したい出資企業と先行きに困っている買収先企業の思惑が一致する。すると、出資をしてもらった企業は当面の安心感からか、一気にそれまでの緊張感がなくなる為それまでの赤字体質からの脱却へのモチベーションが低くなる。一度助けてもらったから、と出資先への甘えも生まれてしまうと、更にそれは困難になる。出資企業側は、黒字化できる自信があるのだろうが、実はそこも根拠がなく、買収後のやり取りもいい加減になってしまうことも多い。最終的に1年ほどして、赤字からの脱却が見えないどころか、更にその幅を拡大している結果になる。すると、関係値が悪化して、責任の擦り付け合いになり泥沼化。最終的には、出資先が支えられるまではなんとかなるが、クインランドのように本業にまで影響が来るとどうしようもなくなってしまう。さらに、こうした子会社を手放さければいけない段階になり、本体も引きずられるように崩れていく。いわゆる負のスパイラルに陥った状態。

元々の流れとしては、実業的なものをなくしてしまったクインランドの戦略ミス。これは事業をやる上でありがちで、利益率を重視すると陥る。利益率が低くても、着実に売上を積み上げることができる実業がコアとして存在していないといけないことがわかる。

自分がよく使う表現として「何屋だか明確にして、そこで儲ける」ということ。八百屋は野菜を売るし、肉屋は肉を売る。グーグルは検索屋で、その検索に絡んだ広告で儲ける。その何屋の部分で儲けられなかったら何の意味もない。そういう意味では、これから仕事をする上で気をつけていかないといけない点だな。


まあ、自分がM&Aなんて当面できないけどwww。

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